介護業界の平均年収は300万円前後と他の業種と比べても低い部類に入り、収入の低さを理由に介護職を辞める人も少なくありません。
ただし、介護職の年収は施設の形態や資格の有無、職種にも左右されるので全ての介護職の年収が低いという訳ではありません。実際、介護業界には収入アップやキャリアアップに繋がる資格や研修が多く存在します。
その反面、資格が多くて具体的なキャリアプランを描きにくいという面もありました。その弊害を解消するために平成25年から一部の資格の名称を変更、明確な体系化がされ、具体的なキャリアプランがイメージできるようになりました。
具体的には介護職員初任者研修の後、実務者研修を受け、介護福祉士を取得し、ケアマネージャーや認定介護福祉士を目指すというルートが基本として整備されています。
キャリアプランが整備されたことでキャリアアップとは余り関係ない資格の取得に対し、時間と労力を費やすことも減るでしょう。
ただしこれは資格におけるキャリアプランであり、介護施設内の職位におけるキャリアプランは施設形態で大きく異なります。基本的には一般職員からリーダー職になり、主任や副主任、ケアマネージャー、生活相談員という形で職位が上がり、収入も職位に応じて上がります。
勤続年数で職位が上がるのが基本ですが、施設によって主任、副主任を何人配置するか、ケアマネージャーを何人配置するかなどは異なるので、長く働くより上位のポストが空きそうな施設や大規模型の施設に転職した方がキャリアアップが早い可能性もあります。